2012年は辰年。干支では壬辰(みずのえたつ)。辰は五行の土。

「辰  ・・蜃の象形・・  蜃は古く草刈りの器として農耕に用いられ、農の字もその形に従う。それで辰に対する古代的信仰というべきものがあって・・」

「土  土をまるめた地主神の形。これを社神とする。」

(字統 白川静より)

 次、我が覚書。(参考文献:まんが易経入門 中国医学の源がわかる。周 春才作画)

    壬は、天で寒気、地で水、人で骨格。万物を堅固とし、五臓では腎臓。
    辰は、天で湿気、地で土、人で肌肉、身体を充実させ、五臓では脾。
 これは、書の目指すところと同じ。堅固な骨格にしなやかな筋肉そして綺麗な肌を持つべし。年齢相応の肌は許容範囲としておく。

 今年は、土を耕し水気を与えるイメージだ。種をまく直前までの段階。書体を堅固に充実させるために楷書臨書作品を一つ作るべしという意味に聞こえてくる。顔真卿東方朔画賛碑をなんとかと以前から考えていた。一続きの時間の確保が難しいものの、指先に機が訪れている。2012年元旦