般若波羅密多心経 |
乙酉初冬 研賜 |
集字聖教序の最後方は、般若波羅密多心経が書かれている。集字聖教序は、半年程前までは、臨書として取り組んでいた。その時点では、この般若波羅密多心経部分は、かすれも多く、文字もそこまでの部分とは、やや違い、臨書しにくいと感じていた。 この般若波羅密多心経部分は書き易い。筆使いを自分なりに整理するために使うことが可能である。そのときどきで、こうも印象が違ってくるということはおもしろい。筆使いつまり指の使い方に変化があるためと思う。 布局は悩みの種であったが、最近は、あまり気にならなくなってきた。目測で書き進みさほどストレスのあるぶれ方をしなくなりつつある。夏期休暇の時に、集中して、洛神賦を自運で練習した効果が現れてきている。 下の書は、半紙に書いたものであるが、今使用している小筆は、この程度の大きさの文字を書くのに、ちょうどよい具合に筆先がこなれてきている。中鋒とし易く、使用して爽快である。 2005.10.05
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