ホーム

楷書「一」

乙酉青陽   研賜

 

 

2011.09.10 一

 

法は基本。内在させる。

さて、一から再び書の道を歩く。

 

 

 


乙酉青陽 研賜書一

 
 

上は、古典書法により、書いた楷書の「一」。
四隅は適度に丸みを持つように意識して書いている。そして、これが、古典書法において、楷書の線を書くときの基本である。楷書は、行書、草書よりも難しく、行書、草書も楷書ができると、学ぶことは易しいと言われている。つまり楷書は、書の基本であり、応用でもある。

「一」は、中鋒つまり筆先が線の中心となるように運筆することを多用している。

筆者は、「一」に4千年の歴史を思うことができる。

 

 

 
 

中国の書を紹介している本で、時々目にすることができるが、線を書くときには、黄色の線で示すようなイメージで、運筆している。これに筆の回転が加わり、運筆中、中鋒が保たれる。