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始平公造像記

甲申師走   研賜


 

 

始平公造像記(西暦498年)

 

研賜臨始平公造像記
一部原拓

 

       

 

 

始平公造像記

北魏龍門造像記中第一のものと評判が高い始平公造像記の臨書をおこなった。

原帖と同じ大きさで臨書している。荒削りな臨書で申し訳ないが、改善できる余地はまだあると考えている。今後も時に応じて始平公造像記の臨書は続けようと思う。

断言は問題があるのでは?

実は、この書は、のみで彫ったが故の角ばりと断言している人がいる。

しかし、別にのみでなくとも、角ばった字をかくことは可能である。臨書をした感じとして、彫りの影響はあるが、筆で書き、それを極力忠実に刻したものである。

これは、隋唐時代の楷書に繋がる書で、筆使いを学ぶとても貴重かつ有益な文化遺産である。

唐代の楷書を学ぶのであっても、この書を、角の先端を除いては、とにかく似せることを第一に臨書すると、唐代の楷書の筆使いを理解しやすくなる。

墨跡以外の、彫りが関係しているものの臨書には注意が必要

なお、、初心の内から、石刻を臨書することは注意を要する。まず、肉筆で臨書をし、彫りの影響を頭の中で消し去ることができるようになってからでなければ、固い線となってしまうというように教えを受けている。

 

 

 
 

研賜臨始平公造像記「容」

普通は、ここまで角角しくはしないが、始平公造像記なので試してみた。